2番(蔵野恵美子君)                            
それでは、議案第83号 武蔵野市第五期長期計画のうち市政運営の基本理念及び施策の大綱について、賛成の立場から討論いたします。

 第五期長期計画策定期間中に当たりましては、東日本大震災が発生し、長期計画の内容、策定時期などに多大な影響があったにもかかわらず、従来どおりの武蔵野方式を継承し、市民参加、議員参加、職員参加の精神によって策定され、市長の御答弁にもありました、オール武蔵野市を前提とした計画(案)であったことを高く評価したいと思います。

 また、第四期長期計画の課題を継承しながらも、社会状況の転換点を多面的な角度から考察し、第四期長期計画のテーマであった支えられ感から、第五期長期計画(案)では、市民自身も支えていくという意識を行動に変えていこうという新たな視点、また多様性を力にしていくという視点は、今回の長期計画のあらゆる分野において、根底に流れている大切なテーマであったと認識しているところであります。

 委員会審査に当たりましては、持続可能な社会を支える財政運営、少子・高齢化社会へ向けての基盤づくりを視野に入れ、審査に臨みました。武蔵野市が武蔵野市である最大のゆえんは、すぐれた財政力であると考えます。圧倒的に高い財政力指数、極めて低い公債費比率を背景に、高い水準での行政サービス、公共サービスを展開してきました。しかしながら、今回の長期計画(案)では、平成24年から平成33年度までの長期計画を策定している間に、新クリーンセンター、下水道事業等の大型公共事業の実施、扶助費の増大等により、基金残高が大きく減少するおそれがある可能性が指摘されています。まさに、財政状況においても深刻な大きな転換点を迎えていると言えます。持続可能な社会の維持・発展のためにも、あれもこれもから、あれかこれかと、施策の優先順位の選択を市民にも求めていく市政運営の方向性が必要なのではないかと考えます。そのためにも、市民にわかりやすい、透明性のある財政計画の提示の必要性を改めて指摘させていただきます。

 その他、項目別に幾つか述べますと、子ども・教育分野におきましては、子育て新システムの動向を見据えつつも、待機児童対策と並行し、子育て支援全般の強化、就学前の子どもが等しく必要な幼児教育、ないし保育が受けられる体制づくりを確認することができました。子育てしやすいまち武蔵野という市長の御答弁を初め、小規模自治体の特性を生かしたきめ細かい支援、また子どもの視点も十分配慮した多様な保育シーンの展開は、これからの少子・高齢化社会に伴い、必ずや生じる多様な労働形態、ワーク・ライフ・バランスを支える重要な視点として、今回の大きな前進として高く評価しているところであります。

 健康・福祉分野におきましては、年金、医療、介護といった社会保障に加え、老人福祉法、平成25年8月までに制定されると予定されている障害者総合福祉法等、縦割りの制度の中で、どうしても出てきてしまうすき間を埋める自治体の役割として、地域リハビリテーションという考え方を第四期計画から第五期計画につなげ、地域福祉力の向上への取り組みの推進を確認することができました。

 また、行・財政分野においては、市民への説明責任も踏まえての適正な職員の定数管理を初めとした諸課題に取り組んでいくこと、自治体収入がほとんど変わらない中での効果的な事業執行というスクラップ・アンド・ビルドの視点を踏まえた財政運営をしていくことを確認させていただきました。

 以上のような観点から、長期計画全体としては了とし、賛成討論とさせていただきます。

 そして、最後に、今回の長期計画では、邑上市政において初めての、また東日本大震災後の重みのある策定であり、このような策定に会派に属さない議員の立場でありながら参加させていただいたことに、再度感謝申し上げ、討論といたします。ありがとうございました。