15番(蔵野恵美子君)                            
今回も最後になりましたが、通告に従いまして質問させていただきます。

 今回の質問は、大きな項目として3点でございます。1項目めは、子育て・高齢者に優しいまち、ベンチの再認識について、2項目めは、公有財産(行政財産・普通財産)の活用等による歳入増の取り組みについて、3項目めは、ちょこっとサービスによる地域の支え合いについてでございます。

 まず1項目めとしまして、子育て・高齢者に優しいまち、ベンチの再認識について伺います。

 先日、市内高齢者の方から、最近足が弱くなり外出がおっくう、余り出かけなくなってしまった、休みながらでないと買い物の往復が難しい、途中に腰をおろせる場所があるといいのだけれどというお話を伺いました。それ以来、まちじゅうのベンチの存在に意識が向けられるようになりました。私自身は、自転車で移動することが多いため、余り意識をしなかったベンチですが、子どもが乳児のころの外出では無意識にベンチに目が行き、一応確認していたことを思い出しました。子どもが幼児になり、公園に連れて行くと、まずはベンチに向かい荷物をおろしていました。途中で休んだり、給水をさせたり、友人親子と待ち合わせたり。実はベンチは私たちの生活に溶け込んだ公共施設であったことを再認識したのであります。そこで今回は、身近でありながら重要な公共施設であるベンチについて取り上げることにしました。公園等の公共空間にはベンチはセットで設置されている場合が多いと思いますが、歩道設置のベンチについては市内でばらつきがあるように感じます。

 そこで1つ目の質問としまして、現在の市内道路へのベンチの設置について、どのような施策にどのように位置づけられてきたのか、これまでの経緯と最新のベンチ施策の位置づけについて伺います。

 また、市内道路ベンチ設置の進捗状況について伺います。第3次武蔵野市市民交通計画には、施策の方向として、1、歩道幅員により分類し、幅員の広い歩道から順次設置する。2、対象路線を40路線選定し、当面、歩道幅員3メートル以上の17路線に設置する。3、設置間隔は300メートルに1カ所とし、最終的には100メートルに1カ所まで拡大するとあります。また、具体的な施策として、平成7年以降、歩道幅員3メートル以上、300メートル間隔を基準に、ベンチ75基、スツール73基を設置しました。今後はバリアフリー基本構想改定に合わせて事業の拡大を検討する予定ですとありますが、現在の設置の進捗状況について伺います。

 2つ目に、市内都道におけるベンチの設置についての方針を伺います。市民の日常にとっては市道、都道の区別は問題ではなく、都道であっても市道同様にベンチは必要なものであります。東京都の道路占用許可基準の中のベンチの占用についての記載には、ベンチの占用については、地方公共団体、一般乗合・一般乗用旅客自動車運送事業者、町会もしくは商店会等の団体が設けるものに限るとあり、幾つかの条件を満たし、都に申請すれば設置できることになっていますが、市内都道のベンチの設置はどの程度把握されているのでしょうか。また、これまで申請しての設置はあったのでしょうか。今後の都道への設置に対する市の見解を伺います。

 3つ目に、住宅地道路におけるベンチ設置の必要性について見解を伺います。さきに述べましたが、第3次武蔵野市市民交通計画には、今後はバリアフリー基本構想改定に合わせて事業の拡大を検討する予定ですとあります。そこで、バリアフリー基本構想を確認すると、特に重点的な整備が継続的に必要な地区として、三駅周辺地区を重点整備地区として定めるとあり、一方、市内全域のバリアフリーの推進については、武蔵野市健康福祉総合計画や武蔵野市都市計画マスタープランを踏まえることとするともあります。つまり、三駅周辺以外のバリアフリーの推進には、福祉的観点も含めて検討するということであろうかと思いますが、住宅地道路へのベンチの設置の方針はどのようになっているのでしょうか。

 偶然にも、先日議員ポストに、こちらの武蔵野市お出かけサポートマップ2016が入っていました。発行者が武蔵野市健康福祉部地域支援課になっていますので、福祉的視点でのマップになるかと思いますが、ベンチの記載が三駅周辺のみであるのが残念ではあります。やはり三駅周辺以外へのベンチの設置がまだ進んでいないということなのでしょうか。あわせて、住宅地道路にベンチを設置する際の地域住民への御理解をいただくための提案などあれば伺います。

 4つ目としまして、屋外ベンチの市内点在状況の可視化のための市内ベンチマップの作成を提案したいと思いますが、見解を伺います。また、ベンチの存在は、乳児、幼児がいる親子にも大変ありがたいものでありますので、さきに示しましたお出かけサポートマップのような市民向けのお散歩マップに加え、子育て関係マップ等へのベンチの設置の印を追加してみるのはいかがでしょうか。あわせて見解を伺います。

 5つ目の質問としまして、東京都の思い出ベンチ事業、三鷹市のベンチのあるみちづくり整備事業、国立市のくにたちベンチ事業等の取り組みについての見解を伺います。それぞれのベンチ事業は、ベンチの設置に伴う費用の一部を個人、企業、団体から寄付を募り、寄付者名やメッセージなどの刻まれたプレートをベンチに設置するという事業であります。一例としまして、三鷹のほっとベンチ事業を紹介いたしますと、平成18年よりスタートし、一口5万円の寄付を募り、一口の寄付につき寄付者名の入ったベンチ1基を設置するという取り組みです。平成26年までの8年間で235口の寄付が集まり、235基のベンチが設置されたとのことです。最近では大学などでも卒業生を中心とした寄付者の氏名が刻まれたプレートの椅子を設置するという取り組みが見受けられます。武蔵野市でも寄付を募るだけでなく、例えば象のはな子さんに関連したベンチ事業など、武蔵野市ならではの事業を展開すると同時に、ベンチの充足につなげていくなど、検討されてはいかがでしょうか。見解を伺います。

 次に、大きく2項目めとしまして、公有財産(行政財産・普通財産)の活用等による歳入増の取り組みについて伺います。武蔵野市の歳入構造は、約6割が市税となっており、市税のうち約43%が個人市民税、約40%が固定資産税、約7%が法人市民税、約10%がその他となっております。つまり、市民個人からの市税、固定資産税が大半を占めています。したがって、歳入増の取り組みについて考える際、予算委員会での審議などでも、いかに市税の徴収率を上げるか、未納をなくすか、またはいかに転出を防ぎ転入増となるような施策を打つかという質問が多くなされます。額面での効果を考えれば、それらの手段は王道であり、かつ安定的な手段であると認識しております。そこを踏まえた上で、あえて今回は公有財産の活用等による歳入増の可能性について質問をいたします。

 確かに、財政全体の額面で考えれば、労の割に成果が少ない取り組みかもしれません。しかしながら、社会全体を見れば、税収の落ち込みなど地方自治体の財政状況は厳しくなっており、また、地方分権の進展、市民ニーズの多様化など、地方自治体を取り巻く社会状況は年々変化していると言えます。そうした中で、地方自治体は、みずからが歳入を生み出すという視点を常に持ち、庁内のハード・ソフト資源を柔軟に保ち、フットワークを軽くしておく姿勢を一方で持っておくことは、しなやかで強い自治体につながる一つの秘策であるとも思えるのです。

 そこで、1つ目の質問は、公有財産のうち行政財産について伺います。平成18年の地方自治法改正により行政財産の貸し付けが可能になり、自主財源確保の一手段として考えられるようになりました。余り大きな話題となっていないように感じますが、この改正は、地方分権という意味においては大きな変更であったと言えます。行政財産とは、現在既に使用されている財産を指しますが、その財産を地方の権限のもと、一定程度自由に活用できるということになったわけです。この改正を受けての武蔵野市の取り組みについて伺います。

 2つ目の質問は、公有財産のうち普通財産について伺います。普通財産とは、現在使用していない、保有されている財産を指します。土地や建物が主になり、金額の面からも財産活用の柱となる部分のため、多くの自治体では普通財産の活用に関しては既に着手しています。武蔵野市でも平成21年より未利用地・低利用地の有効活用に関する基本方針が示されていますが、当方針による現在までの経過、具体的な実績を伺います。また、土地以外での普通財産活用の実績があればお示しください。

 3つ目の質問は、雑入の可能性について伺います。歳入のうち、どの款にも属さない収入を諸収入といい、その諸収入のうちどの項にも属さない収入が雑入となります。区分上、さまざまな性質のものがありますが、ここでは主に実費持ち出しの回収的な収入でないものを指すこととします。

 例えば、本市においてその代表と言えるものに広告収入があります。平成28年度予算で216万円計上されています。内訳を確認すると、ホームページの広告収入のみということでありますが、広告収入一つをとってもまだまだ歳入増へつなげる工夫はあると思います。本市のホームページのバナー広告掲載希望者募集のページを確認すると、市ホームページにバナー広告を掲載し、事業をPRしませんか、月間平均アクセス数5万2,000件、市民への周知度は抜群です、広告は近年アクセス数がふえているスマートフォン版にも掲載しますとあり、バナー広告の魅力を伝える工夫は感じられますが、広告募集に関しては、ホームページ広告のみであることは寂しい限りです。

 例えば、川崎市のホームページの広告募集案内には、平成27年度のページには、何と24もの広告募集が掲載されています。内容は、消耗品、印刷物、寄付その他の項目にわたり、例えば消耗品であれば、川崎市立図書館レシート表面広告、雑誌カバー広告、がん検診無料クーポン送付用封筒広告など、印刷物であれば、中学校給食家庭配布献立表広告、狂犬病注射通知広告、かわさき宙と緑の科学館プラネタリウムリーフレット広告など、また、寄付であれば、広告つき窓口用封筒の無償提供者の募集、そのほかでは、川崎区役所1階壁面広告など、毎年内容をかえながら多数の広告募集をしています。広告収入を初めこういった雑収入は、年度ごとにさまざま変化しながら新規事業としての歳入が見込めるかと思います。武蔵野市においても各課ごとにさまざまな雑入増の取り組みがなされているかと思いますが、今後考えられる歳入増につながる可能性、新規事業などあれば伺います。

 4つ目としまして、全庁一体となった歳入増の取り組みについて伺います。現在、各課ごと、案件ごとに扱い計上している普通財産、行政財産、雑入などにおいて、保有資産活用やその他のアイデアから何らかの付加価値を生み出すための部課横断組織を設け、全庁一体となり歳入増の可能性を検証してみるのはいかがでしょうか。見解を伺います。

 次に、大きく3項目めとしまして、ちょこっとサービスによる地域の支え合いについて伺います。

 最近、地域ボランティアの方から伺ったお話で大変興味深い取り組みがありました。周辺地域に広くアンケートを配布し、2つのシンプルな質問をされたとのことです。1つは、あなたは何をお手伝いしてほしいですか、もう一つは、あなたは何をお手伝いできますかの2つの質問でした。実は10年前に全く同じアンケートをとり、その際に、手伝ってほしい件数延べ96件、手伝うことができる件数延べ726件の回答があり、そのアンケートがもとになり、市の災害時要援護者対策事業の始まりに際し、要支援者と支援者を結びつけるという難しい作業が可能になったというお話でした。今回も10年ぶりに同様なアンケートを実施し、集計作業が大変なくらいの回答があり、お手伝いしてほしいこと、お手伝いできることをマッチングできれば、ちょっとした日常のことを地域内で助け合う仕組みがつくれるのではないかというお話でありました。

 確かに、市内の日常支援サービスは介護保険サービス、シルバー人材センター、NPO、民間事業者など内容によってさまざま請負先があります。しかしながら、数分でできることではあるけれども自分ではできないこと、例えば電球の交換や、体調が悪いときのごみ出しや買い物、数日家をあける際の水やりなど、ちょっとだけお願いしたい場合の料金も含めた適切なお願い先に困っている方はいらっしゃると思います。

 そこで質問いたします。1つ目としまして、さきに述べたような介護保険サービスに該当しない、かつシルバー人材センターにお願いするほどの内容でもない、ちょっとした困り事への支援体制が市内に充足していないとの御意見を聞くことがありますが、市の見解を伺います。

 2つ目としまして、三鷹市のちょこっとサービス、調布市のちょこっとさんのような事業を参考に、例えばNPOや市民社協がコーディネート役となり、上記のような支援を市内で一部試行してみるのはいかがでしょうか。見解を伺います。

 三鷹市のちょこっとサービスは、平成19年から三鷹市の井の頭地区を中心に行われている事業で、現在は3名の市民が手伝ってほしい人、手伝える人のコーディネートを行い、平成27年度では37人の協力員、129人の利用者、利用件数188件と伺っています。料金は10分100円の設定です。また、調布市のちょこっとさんは、平成18年から約10年間続いている事業で、コーディネート役は調布ゆうあい福祉公社が担当し、94名のボランティアさんと利用者をつないでいるとのこと。昨年の年間依頼は、相談件数118件、利用件数95件ということでありました。30分程度の内容で、1回300円となっています。件数的にはさほど多くはない事業ですが、利用者からは大変ありがたいサービスとして継続しているというお話でした。どちらのサービスとも、大体30分程度の内容の業務を基本とし、業務の内容、ボリュームによってはコーディネーターさんが介護保険やシルバー人材センターにも案内を振り分けているとのことでありました。こういった取り組みを市内の一部で試行してみるのも支援の網の目を増やすことにつながると考えますが、見解を伺います。

 以上で壇上での質問とさせていただきます。よろしく御答弁をお願いいたします。


◎市 長(邑上守正君)                   
それでは、蔵野恵美子議員の一般質問にお答えしてまいります。子育て・高齢者に優しいまち、ベンチの再認識等についてであります。

 まず1点目で、現在の市内の道路へのベンチの設置の経緯と、現在の設置の進捗状況ということでございますが、壇上の中でも御紹介いただいておりますが、平成7年2月の第1次武蔵野市市民交通計画の中で、ベンチ等の休息施設が歩行環境の向上に必要であると示されました。これを受け、現在では、平成25年にも改定をしておりますけれども、武蔵野市バリアフリー道路特定事業計画に基づき整備を進めているところでございます。この交通バリアフリー道路特定事業計画においては、吉祥寺、三鷹、武蔵境駅の3駅圏での特定経路である市道6号線、市道225号線、三鷹駅北口広場、市道17号線、これは中央通りでございますが、武蔵境駅南口広場、市道第84号線において、ベンチの設置を位置づけ、既にそれは完了しております。平成28年4月1日現在の設置状況でございますが、ベンチ92基、スツール、腰かけでございますが、145基を設置しているところでございます。

 今後の展望につきましては、ベンチの設置はユニバーサルデザインや歩行環境の向上という側面においては大変メリットがありますが、その一方では、歩行者等が滞留してしまうという意見も受けるところでございます。このため、高齢者等の道路利用者の要望などを伺うほか、沿道の居住者などの意見も踏まえながら設置していく必要がある、このように認識してございます。また、設置間隔につきましても、300メートル間隔の次の段階として100メートル間隔という考え方もあることから、武蔵野市バリアフリー道路特定事業計画における生活関連経路、これは主に高齢者、障害者の方が利用する旅客施設、官公庁施設、福祉施設を相互に結ぶ経路をそのように申してございますが、この生活関連経路の整備に合わせて計画的にベンチを設置していきたい、このように考えております。

 2点目で、市内の都道におけるベンチの設置についての方針ということでございますが、都道におけるベンチの設置については、都道における移動等円滑化の基準に関する条例というものがございまして、歩道等にはベンチ等を適当な間隔で設けるもの、このように位置づけられているところでございます。また、計画道路等、地域住民との意見交換会などにおいてベンチの設置の要望があれば、幅員や歩行者等との通行の安全性を確認した上で設置しているというところでございます。市内の都道でのベンチの設置路線としては、例えば平和通り、吉祥寺通り、都道123号線、これらの道路には設置されているということでございます。都道への設置に対する市の見解ということでございますが、ベンチの設置についての基本的な考え方は東京都も同様というふうに考えているところでございます。地域からの要望や設置の必要性がある箇所については、東京都への情報提供及び具体的に設置要望もしていきたいというふうに考えています。

 次に、住宅地道路におけるベンチの設置の必要性についてということでございますが、ベンチの設置はユニバーサルデザインや休息施設として歩行環境の向上に大変寄与する効果がある、このように認識してございますが、設置位置についても、また高齢者や障害者などの休息需要を把握した上でベンチを設置することが望ましいと考えております。しかし、ベンチが設置できる道路というのは、基本的には歩道を有する道路が前提であることから、住宅地道路などは歩車共存の生活道路でございますので、単独のベンチはなかなか難しいのではないかなというふうに考えております。車道内へのベンチの設置は困難でございますが、道路に隣接する公共用地、大規模開発によるセットバックによる空地が確保できれば、事業者等と協議・調整をし、ベンチの設置について検討してまいりたいというふうに考えております。

 4点目で、ベンチマップ等の作成の提案でございますが、既に御案内いただきましたとおり、最近発行いたしましたお出かけサポートマップの中でも、駅周辺、一部の地域かもしれませんが、そこにさまざまなバリアフリーの状況とともに、主なベンチの状況も掲げたところでございます。ぜひこれも御利用いただきたいというふうに思っておりますので、さまざまな場所でこの冊子の配布を進めていきたいと思っておりますが、さきの他の議員からの御質問の中でも、さまざまな情報を、例えばアプリを使って地図情報としていろいろ提供するのが有効ではないかという御提案もいただいています。例えばAEDの設置場所だとか、さまざまな防災情報だとか、バリアフリーの情報だとか、そういう地図アプリの整備というのもこれから大いに研究すべき課題だというふうに思っておりますので、なかなか経費の面もかかるようではございますが、これについてはちょっと研究をしてみたいというふうに思っています。

 次に5番目で、さまざまな地域では、思い出ベンチなど実際に資金を提供いただいて設置をしている例もあるが、いかがかということでございます。道路に関する工事は道路管理者がみずから行うことが原則となっておりますが、市の承認を受けた上で自費工事でベンチを設置してもらうことは可能でございます。実際に、例えば武蔵境の北口のスイングロードでは、民間の方の寄付によりましてベンチを6基既に設置をした経過もございますので、このような経緯もございますから、具体的な寄付金制度については手法の一つとして研究していきたいというふうに思っております。

 次に大きなお尋ねで、公有財産の活用等による歳入増の取り組みについてということで、1点目で、行政財産の貸し付けが可能となったが、武蔵野市での取り組みはどうかということでございます。御案内のとおり、自治法の改正によりまして、行政財産の貸し付けは、その建物敷地に余裕がある場合に行えることとなりました。行政財産は、基本的にはそれぞれの用途、目的があり、その行政課題の解決のため有効利用するべきであるというふうには考えておりますが、現在のところ、行政財産の貸し付けをしているのは、この市庁舎の売店でございます。売店に貸し付けをしているということでございます。

 次に、未利用地・低利用地の有効活用に関するお尋ねでございます。市では、平成21年に策定いたしました未利用地・低利用地の有効活用に関する基本方針に基づきまして、土地の取得等及び処分調査検討委員会を設け、土地の取得や処分の案件に加え、庁内から低・未利用地の有効活用等の提案があった場合に、その内容について検討しているところでございます。これまでの実績としましては、売却・交換した土地が2件、行政財産として活用したものが2件、この活用方法としては、駐輪場と広場に活用した例でございます。時間貸し駐車場として活用したものが3件となっております。基本方針で売却する土地と位置づけられた土地については、平成26年度から順次隣地との境界確定を進め、準備を進めているところでございます。

 次に3点目で、雑入の可能性についてということでございますが、雑入の主なものとしましては、有価物売払代金、保育園職員給食費、福祉型住宅共益費、オータムジャンボ宝くじ市町村交付金、予防接種負担金などがございます。多様な歳入項目で構成されているところでございます。雑入の可能性との御質問ですが、この雑入だけではなく、その他の歳入についても増となるよう、各課では情報の収集に積極的に取り組んでいるところでございます。例えば、雑入において、平成28年度には区市町村観光インフラ整備支援補助金や、クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金など、民間団体からの補助金や助成金を獲得することが予定されており、実績も出ているところでございます。今後も歳入増につなげるため、雑入を初めとして、壇上では広告収入という御提案もいただいていますが、その広告収入の拡充も初めとして、雑入全てのさまざまな検討を進めていきたいというふうに思いますし、何よりも市の歳入の6割を占める市税の徴収にも適切に対応し、全体的な歳入確保に取り組んでまいりたいというふうに考えております。

 次に4番目でございますが、全庁一体となって保有資産活用等のアイデアを生み出し、歳入増の可能性を検証してみるのはいかがかという御提案でございますが、歳入の確保に関しましては、行財政改革の視点からも大変重要な要素であるというふうに認識してございます。保有資産活用等のアイデアを生み出すための横断的な措置としましては、全庁的には今、行財政改革推進本部会議を活用しておるところでございます。市は、行財政改革推進本部会議において検討・策定いたしました第四次行財政改革を推進するための基本方針及び方針を実行に移すためのアクションプランに基づいて、ホームページや刊行物における広告収入等の確保、市税収納率の向上に向けた徴収体制の強化や徴収方法の見直し、受益者負担の適正化に向けた使用料・手数料等の見直し、低・未利用地、低・未利用財産の有効活用等、さまざまな歳入確保のための取り組みを行っているところでございます。現在、平成29年度から4年間の第五次行財政改革を推進するための基本方針の策定を予定しているところでございます。今後も持続可能な市政運営のため、方針に基づいてより一層歳入の確保等に努めていきたいと考えているところでございます。

 大きなお尋ねで3点目、ちょこっとサービスによる地域の支え合いについてということで、まず1点目で、このようなサービスに対する見解ということでございますが、本来ならば、そういったちょこっとしたサービスというのはコミュニティの範囲で支え合いができればこれはベターではないかなというふうに思っております。ただ、現状で申しますと、やはりそのようなコミュニティがなかなか得られない、近所づき合いもなかなか深まっていかないという段階では、高齢者だとかあるいは母子世帯だとか、そういう方々に対しては大変困っている状況もあるというふうに伺っているところでございます。現状では、シルバー人材センターあるいは民間、NPOのサービス等を紹介し、活用いただいている状況でございますので、今後も基本的にはそのような市内のさまざまな団体、組織を御利用いただくのが基本ではないかなというふうに思っておりますが、地域のボランティアにつなげるようなコーディネーターの仕組みというのも大いに研究をしていきたいなというふうに思っております。地域では、そういうボランティア活動をしたい、地域参加をしたいという方は多々いらっしゃるというふうにもお伺いいたしておりますので、そのような方とのマッチングもぜひ仕組みとしてできたらなというふうに思っております。

 2点目として、ちょっとした困り事への支援の試行実施ということでございますが、現在、市内において買い物同行や代行サービスを実施しているNPO法人が活動しておりまして、付随サービスとして電球交換などのちょっとした困り事にも対応しているということでございます。ボランティアセンター武蔵野では、ボランティア派遣に関する相談が寄せられた場合に、アセスメントの上で、ボランティアよりも地域の互助の仕組みで対応することが可能であるのではないかと思われるケースでは、地域社協へ対応を依頼する取り組みをしているところでございます。実際に火災報知器の取りつけに関する相談が寄せられた際も、地域社協へ対応を依頼し、そこから防災推進員へつながって取りつけに至った事例があると聞いております。しかしながら、市内全域ではそのような体制が整っているわけではございませんので、地域においてどの程度の潜在的なニーズがあるのかについて把握をしながら、必要なサービスにつなげていきたいというふうに思っています。また当面は、実際にサービスを提供しているNPO法人、地域社協の動向を注視して課題等を把握するとともに、今年度予定しております次期健康福祉総合計画策定に向けた実態調査において、ニーズ把握をできるような設問項目の工夫も図って、計画策定の一つの視点として考えていきたいというふうに思っております。  以上でございます。


15番(蔵野恵美子君)
それでは再質問をさせていただきます。

 まず、ベンチについてでございますが、ちょっと答弁の中で、300メートル間隔だった生活関連道路のところを100メートルに順次していきたいというお話だったのですけれども、その方法も1つあると思うのです。今まで300メートルごとに設置したところをもっと密にしていくという感じと、あと、検討していきたいという答弁ではあったのですが、その住宅道路のあたり、今まで300メートル間隔すらも設置できていなかったようなところに一つでも多く設置していくという2つのやり方というか、やれる部分というのはあるかと思うのです。確かに、住宅道路の設置というのは、幅員のこととか歩道のこととか、周辺地域住民の方の御理解とか、さまざまな課題はあるかと思うのです。これは三鷹市さんにも伺いましたら、同じような課題認識を持っていらっしゃるということもわかりました。ただ、やはりこれは福祉的観点からも、ぜひできるだけ一つでも多くという、300メートル間隔とは言わなくても、何かちょっとしたところにスツールでもいいので、置けるような努力、工夫は進めていただきたいと思っております。この問題はムーバスのバス停設置ともちょっと似ているかと思うのです。当時200メートル間隔でバス停をつくっていったと。しかも大通りだけでなくて住宅地の中にも入り込んでやっていったと。そのバス停を設置するに当たって大変な御苦労があったというお話も聞いています。皆様の御理解もいただきながら今の形ができ上がっていったということも聞いていますので、それと似たような部分かと思いますので、ぜひそういったときの体験だとかについても聞きながら、確認しながら、設置の方向で進めていただきたいと思っています。

 例えばなのですけれども、歩道に難しくても、公共施設があったら、その公共施設のちょっとした、入り口を入ったすぐのところとかに、もし置けるスペースがあれば置かせていただいたりとか、道を歩きながらちょっと立ち寄れるとか、または、最近防災ベンチというのがありまして、災害時にそのベンチを組み立てるとかまどになったり、担架になったりとか、そういったいろいろな種類のベンチもございますので、そういったところも活用しながら周辺住民の皆さんの御理解をいただくという、さまざまな工夫を取りまぜながら設置に向かってお願いしたいと思いますが、改めて見解を伺いたいと思います。

 続いて歳入増の取り組みでございますけれども、武蔵野市でもそれなりのというか、努力はされているかと思うのですけれども、私が今回取り上げたのは、例えば雑入に関して言えば、アイデアで生み出せるものを指しているわけです。何かをしたことに対する補助金とか、そういうものももちろん1つあります。ただ、1つ申し上げたいのは、何かアイデアでちょっとできることというのも少しフットワーク軽く検討していただきたいという提案なのです。

 さきには広告収入について川崎市の例を挙げましたけれども、実は川崎市ではその他の取り組みも本当に事細かにさまざま行っています。何でこんなにアイデアが出るのかなと思っていろいろ調べましたところ、資産マネジメントの取り組み推進において、戦略1、2、3と立てていまして、その3の中で、財産有効活用の取り組みの拡大を掲げています。そこで、こういったカタログ、ちょっとこれはインターネットからの印刷ですから白黒なのですが、割と立派な冊子をつくっていまして、各課でこの冊子を共有しているのです。かわさき資産マネジメントカルテ、有効活用カタログという名称でありまして、これはどんなことが書いてあるかというと、貸し付けですとか広告のこれまでの取り組み事例だとか、他自治体の先進取り組み事例などを内容紹介、手続方法、活用効果、留意事項、実際の写真なども掲載して、大変わかりやすく紹介しています。こういった一覧を見ながら、例えば、ではこの取り組みは自分たちの課でやるとしたらというようにイメージがどんどん湧いてくる、アイデアも湧いてくると思うのです。自分たちの自治体に当てはめるとしたらこうやるとか、そういったアイデアが湧いてくる一つのツールだと思うのです。これを全課で共通して持っていて、全課で話し合ったりしてアイデアをどんどん各課で出していくというような取り組みをしております。ぜひこういった手法も本市で取り入れていただきたいと思います。挑戦して実現につなげられるような体制づくり、こういったものも進める必要性があるのではないかと思いますが、御意見を伺いたいと思います。

 それと、ちょこっとサービスなのですけれども、確かにNPOとかシルバー人材センターさんでも行っているわけですけれども、例えば電球の交換一つにしても、シルバーさんにお願いしたりすると何千円と取られることもあるということもあって、時間とかいろいろ規定があるものですから、そうすると逆に我慢してしまうというような事例も多くあると伺っています。ですので、まあ、シルバーさんはそれなりにある程度しっかりした仕事をやってくださいますから、ちょっとした、本当に10分、20分でできるようなことをお願いはしにくいというような現実もありまして、NPOさんでもやっているようなのですが、実はこれはその活動されているNPOさんからの提案でもあったのですけれども、NPOさんも一緒になって、例えばそのNPOがコーディネーター役になったりとか、そういった形で何か形にできないかというようなお話でありましたので、これはぜひ試行を進めていただければと思いますが、改めて見解を伺います。

市 長(邑上守正君)                   
まず、ベンチでありますが、基本的には道路の歩道がゆとりあるところでないとなかなか設置できないという状況から、市内ではそういう意味ではかなりつけられてきたのではないかなというふうに思っておりますので、これからふやすとすれば、御指摘のとおり、道路に接した余裕地、公共施設の部分だとか、あるいは公開空地で提供いただいたようなスペースだとか、そういう場所を対象に検討を進める必要があるのではないかなというふうに思っておりますので、御指摘のとおり、やはりベンチがある道路空間というのは大変居心地のいい空間だというふうに思っておりますので、設置拡充に向けて大いに研究をしていきたいというふうに思っています。

 そしてまた、ベンチに関しましては、ちょっと先ほど答弁で紹介をし損ねましたけれども、この間、ベンチの形態、実は今までですと、どちらかというと、例えばベンチの座面の真ん中に肘かけのバーがあるとか、つまりそれはそこで寝転がらないようにさせるものでございましたが、そういう、ちょっと人に優しくない取り組みはやめようではないかということで、基本的には新設するベンチについてはそのようなデザインでない、人に優しいようなデザインを配慮して設置を進めておりますので、そちらも御了解いただきたいというふうに思っています。

 次に、歳入増にかかわるさまざまなことを検討をということで、早速、川崎市のその資料を入手したいというふうに思っていますので、そういう他市での事例というのは大いに参考になるのではないかなというふうに思っています。今年度も行財政改革推進プラン等の見直し等に向けてさまざまな会議を開いてまいりますので、その場でも、いろいろなアイデアの出し方ですね、その場では具体的にアイデアを出し合うという場ではないので、アイデアの出し方の仕組みをぜひ考えていきたいというふうに思っています。いずれにしましても、さまざまな方法で、財源確保ということはいろいろなことで検討しなければいけないというふうに思っております。

 ちょこっとサービスにつきましても、市が直接税金を使ってやるというよりか、やはり地域の支え合いの仕組みづくりが大切ではないかなというふうに思っておりますので、今後、福祉総合計画の改定に向けたいろいろな調査もありますので、その中でも、まずは状況をもう1回確認して、また、どの程度のニーズがあるのかも含めて、やがては地域でのそういう支え合いの仕組みづくり、コーディネーターの配置の仕組みなども含めて大いに検討してみたいというふうに思います。


15番(蔵野恵美子君)                   
前向きな御答弁ありがとうございます。ベンチのほうは、さまざま工夫を凝らしながらぜひお願いしたいなと思っております。

 歳入増の取り組みですけれども、確かにこれは額面というよりも、私はどちらかというとアイデアを出すということのほうがむしろ重要なのかなというふうにも思っております。ほかの自治体の方からは、武蔵野市は豊かだから余りこういう細かいことにがつがつしないのではないのかというようなことを言われたりもしますけれども、まあ確かにそうなのかもしれないのですが、その歳入の構造からすれば、本流の手段ももちろん力を入れていただきたいと思います。でもさりとて、日常から少しずつそうやって工夫していく、考えていく、挑戦していくということ自体が、また何か別な新たな大きな新規事業につながったりとかそういうこともありますので、ぜひそこら辺は柔軟に対応して、そういった意見、挑戦しやすい体制をつくっていただきたいなと思っております。要望でございます。

 最後にちょこっとサービスです。そうですね、これはできれば自分たちでできる仕組みというのをつくっていくのが、身近なところでやっていくというところからどんどん市内へ広がっていくというのが好ましいのかなと思っております。一見ちょっと高齢者の対応のような、日常支援サービスのように聞こえますけれども、広報の仕方によっては、若い世代、御夫婦の方、子育て中の世帯の方にも大変喜ばれるサービスになっていくのではないかなと思っております。本当は声をかけ合って、困ったら助けてと言うと助けてもらうというのがいいのかもしれませんが、先ほど市長もおっしゃっていたように、なかなか甘えられない環境といいますか、そういった時代でもありますし、逆にお願いするのに、ちょっとやはりワンコインぐらいお支払いしたほうが頼みやすいというような意見もあるわけでして、そこら辺に関してはちょっと調整が必要になってくると思いますので、マッチングも兼ねて、社協さんなのか、NPOさんなのか、何かそういった仕組みの後押しを一緒に考えていただければなと思います。これも要望です。  以上です。